ミニ講話 宮司のいい話
NO.206  伊勢神宮
     日本の中心的神社、伊勢神宮をお呼びする時、ただ神宮といいますが、神宮は伊勢市に鎮座する皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の二つのお宮を総称しての言葉です。 皇大神宮には八咫鏡を御神体とする天照大神が祀られています。

     八咫鏡は、皇孫ニニギの命が日本の国を治めるために高天原を下られる時、天照大神から戴いた三種の神器の一つです。

     三種の神器とは、八尺瓊玉と八咫鏡と天叢雲剣のことで、天照大神のみこころのこもったものとして、ニニギの命以来歴代の天皇に受け継がれています。第十代の崇神天皇の時、天照大神のお告げにより、八咫鏡と天叢雲剣が皇居より大和の笠縫村に移されました。更に第十一代垂仁天皇の時に現在の神宮の地にお社を建てられ、皇女倭姫命を御杖代として神事にお仕えさせられたのが、皇大神宮の起源となります。後、第十二代景行天皇の皇子日本武尊が東国のえみしを治められる時、伊勢の神宮に詣でて、倭姫命から叢雲剣を授けられました。日本武尊が亡くなられた時、熱田の地に社を建てて天叢雲剣を祀られたのが熱田神宮の起源となります。いずれも今から約二千年位前のことです。この様にして、天照大神より戴いた鏡は伊勢神宮の内宮に、剣は熱田神社に、瓊たまは天皇ご自身によって、それぞれ天照大御神の御霊代として今日まで斎き奉られています。

     一方、外宮の方は、内宮のご鎮座より四百八十年余り遅れて、やはり天照大御神のお告げによって、天照大御神のお食事を掌る神として、丹波の国から豊受姫神をお招きされ、祀られています。

     神宮のおまつりは、すべて天皇直接のご指示によっておこなわれ、主要なおまつりには天皇のお使いが出されます。また神宮は二十年に一度、形はそのままに全く新しいご社殿をつくりかえて神々が新しいご社殿にお遷りになる「式年遷宮」という制度があります。

     第四十一代持統天皇の時に第一回式年遷宮が行われて以来、連綿として続けられ、これまで六十一回に及んでいます。

     又、社殿の構造は、鎮座当時のままを伝えられたものといわれ、唯一神明造と称されています。屋根に突き出た千木の先端は、内宮は内削といって水平に切ってあり、外宮は外削といって垂直に切ってあります。一般的に水平に切ってあるのは女神を祀っていることを示し、垂直に切ってあるのは、男神を祀っていることを示しているといわれています。

     又、千木と千木との間の屋根の上に並べた堅魚木は、一般に奇数の場合は男神を祀っている神社、偶数の場合は女神を祀っている神社とされています。伊勢神宮の場合、内宮は十本、外宮は九本となっています。

     神宮は日本人の「心のふるさと」又、「心の神」「穀物の神」として広く国民に崇敬されています。


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