ミニ講話 宮司のいい話
NO.210  神棚のまつり方
     年末年始になりますと、神棚のまつり方についてたくさんの問い合わせがきます。よく聞かれる、神棚のまつり方についてお話しします。

     まず第一に多く聞かれる質問は、神棚のまつる場所です。神棚は一家の精神的中心になる神聖なところです。清浄で静かな場所に、見下ろさない高さでおまつりします。まつる方向には二通りあります。一般的には、神棚を東又は南向きにしておまつりします。朝日に神棚を向け、太陽のお光を受けて神棚を明るくおまつりする方法です。もう一つのまつる方向は、前述とは逆に、朝お参りする時に太陽と神棚を一緒にお参りできるように、東又は東南方向に神棚を置いておまつりします。東あるいは東南の方向は朝日の昇る開運の方向です。運の栄える一番よい場所に神様をおまつりし、今日一日のご守護を祈念します。両方とも太陽を中心とするまつり方ですが、当宮では後者の太陽と神棚を一緒におまつりできる方をおすすめしています。

     第二に多い質問は御神符のおさめ方です。最近の神棚は三社造りでお扉が三つあるお社が多く、三体の御神符をおまつりできるように作られています。神棚は正面中央を最上位とし、次は向かって右、その次が左となっています。一般的には中央に「天照皇大神宮神符」向かって右が「氏神神符」左は「その他信仰する神社神符」をおまつりします。当宮でお分けしています御神符でいうならば、中央が「神道大教院神符」向かって右が「北海道神宮神符」左に「札幌八幡宮神符」をおまつりします。神棚の小さい場合は、御神符を重ねておまつりします。御神符の重ね方も色々な説があります。一般的には、手前に「天照皇大神宮神符」次に「氏神神符」奥に「その他信仰する神社神符」を納めます。これは手前に一番位の高い神様を祀る方法です。当宮では一番奥に「神道大教院神符」、次に「北海道神宮神符」、一番表に「札幌八幡宮神符」をお祀りし、一番位の高い神様を一番奥にお祀りするようお勧めしています。

     御神符には薄い紙を巻いてあることが多いのですが、これは包み紙ですので外しておまつりください。

     第三に多い質問がしめ縄の掛け方です。しめ縄は神聖な区域を示す境界線です。ごぼうしめ縄は太さが違いますので、太い方をどちらに向けたら良いかが、質問されます。太い方が結い初めですので、太い方を頭と考えます。神棚に向かって右側が上座となりますので、頭を上座にする意味から、太い方を右側にして掛けます。その他の掛け方としては、数字の一を書くように太い方を神棚に向かって左にしたり、入口に太い方を向けて、「出船」にまつったり、入口に細い方を向けて「入船」にまつったりします。「出船」「入船」のまつり方にも色々な説がありまして、入口・出口に関係なく、神棚に向かって右に太い方をまつるのが「入船」、左に太い方をまつるのが「出船」ともいわれています。また、東に太い方を向ける等、いわれによってしめ縄の掛け方も違ってきます。一般的には神棚の上位にあたる、向かって右側に太い方を向けます。

     しめ縄に付ける紙の紙垂の枚数も良く質問されます。紙垂には三垂、四垂、五垂など、垂の数によって付ける枚数が違ってきます。一般的には三垂には三枚、四垂には四枚、五垂には五枚しめ縄に取り付けます。横綱の土俵入りのしめ縄には、五垂の紙垂が五枚下がっています。

     次にお供物の並べ方についても良く聞かれます。米、酒、塩、水が、基本的なお供物です。一般的には神棚に向かって真ん中にお米、お米の左右にお酒、自分の手前にきて、向かって右に塩、左に水をお供えします。

     また、神棚の上の天井に「雲」の字を半紙に書いて貼ってあることがあります。これは、神棚の上を人が歩いたり、物を載せたりしては申し訳ないという配慮から、この上は雲ですので仮に歩くことがあっても差し支えございませんという、おまじないとして雲を貼ります。アパートやマンションでは上に人が住むことが多いので貼られています。

     家庭におけるおまつりは、毎日欠かさず、丁寧に心をこめてされることが大切です。絶対にこうでなければならないといった堅苦しいものではありません。大事なのは、まつる人の心です。まごころによるお祀りによって、神々の御守護をいただき、日々明るく健全な生活をいたしましょう。



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